CASE ご相談事例

金融商品の選び方

窓口でおすすめされた商品は、本当に良いのか

日本人の多くは、金融教育を受けずに投資の知識がない状態で社会人になります。そのため「窓口でおすすめされた金融商品をそのまま購入する」「ネット記事やYouTuberの意見をうのみにして購入する」といった方が多いのが現状です。まずは、「商品の特徴が自分の投資の意向に合っているか」を考えてみましょう。

CASE STUDY 実際の事例

38歳になったS様は、老後の生活費を準備するために、メインバンクである地方銀行の窓口でおすすめされた投資信託を購入されました。
1つはリスクの低い「日本国債のファンド」で、もう1つは近年注目を集める「ネット系のファンド」です。ネット系のファンドはここ数年好調であるものの、日本国債は芳しくなく、このまま投資を続けて良いのかを悩まれていました。

CASE STUDY

SOLUTION 解決策

投資商品は、一概に良い・悪いとはいえません。それよりも重視すべきなのは、「リスクに対して、どの程度のリターンが期待できるか」ということです。
S様の運用の目的は「老後に向けた資金準備」であり、運用期間は20年~30年になります。長期運用を前提とした投資では、まずリスクの取り方を考えましょう。なぜならリスク次第で、資産が半分になる可能性もあれば、2~3倍になる可能性もあるからです。予想されるリスクが、投資の意向に合っているのかが重要になります。
「日本国債のファンド」は、長期運用で期待できるリターンが低いのが特徴。その点においては、S様のご意向には合っていないように思えます。対する「ネット系のファンド」は、市場の動きが早いことが特徴です。長期的な視点で考えると、期待以上のリターンをもたらす可能性がありますが、時代の変化に伴って淘汰されることも十分考えられます。
老後の資金準備に向けてまとまったお金を運用する場合、現在の世界情勢が株高であることを鑑みると、ある程度の利回りが期待できる債券系のファンドが適しています。
S様にはこういった予測や理由をご説明。そのうえで、20年以上続く歴史あるファンドから、リスクとリターンのバランスが取れたものを、過去の実績を考慮したうえでご提案・お選びいただきました。

POINT 注目したい
ポイント

  • 「商品の良し悪し」を考えるのではなく、「商品の特徴が、自分の投資意向に合っているか」を見極めるのが重要です。「いつ、なんのために使うお金なのか」を意識しましょう。
  • 窓口では、低すぎるリターンや高すぎるリスクが見込まれる金融商品を勧められることがあるので、注意が必要です。証券会社や銀行の方針は、基本的に「手数料ビジネス」。リターンやリスクを考慮するのではなく、商品を購入してもらうことが仕事なのです。
  • 投資の基本となるのは、「長期分散積立投資」です。窓口では、「短期集中一括投資」をおすすめされるので、目的に沿った投資ができるかを十分注意しましょう。

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