健康寿命とは、介護などを必要とせず、自立して健康的に過ごすことできる寿命のことです。

2016年の厚生労働省の調査によると、日本人男性の健康寿命は72.14歳、日本人女性の健康寿命は74.79歳となっています。
平均寿命の男性80.98歳、女性87.14歳に比べると、男性8.84歳、女性12.35歳の差があり、この間は、なんらかの介護が必要な期間となっています。

昔と比べると、長生きできるようになっていますが、人生の後半はなんらかの介護が必要なステージが待っています。

そこを見据えておかなければなりません。


資産寿命とは、家計の資産がなくなるまでの寿命です。

家計の資産がなくなってしまうと、生活が困窮してしまい、身体は健康なのに、生活する資産がないという悲惨な状況になってしまいます。
2019年に話題になった、老後2000万円問題というのは、まさに資産寿命がつきないための目安だったわけです。


このように、人生100年時代では、より健康に、より資産を構築するための人生戦略が必要となるのです。

日本の高度経済成長期やバブルを経験してきた世代は、「年功序列」「終身雇用」「十分な退職金」「十分な年金」が期待できました。

しかし、今の現役世代は、そのどれもが危うくなってきました。

普通に生活し、普通に老後生活を送るには、難しい世の中になってしまいました。

そんな私たちは、「優先順位をつけ、計画的に生きていく」ための【人生戦略】が必要になったのです。

ライフプランニングとは、人生計画と直訳できます。
自分自身の人生を、生涯にわたって計画を立て、「いつ・誰と・なにをするか」を明確にする作業です。

ライフプランニングは、旅行の予定を立てることに似ています。
旅行の場合、「どんな日程で、誰と、どんな時間を過ごすか」を計画だてる方は多いでしょう。
旅行の場合は、2，3日や、長くても1週間なので、しっかりと計画するのではないでしょうか？
しかし、旅行が1か月ともなれば、初日から最終日までびっちり計画を立てる方はどれぐらいいるでしょうか？

ライフプランニングも同じで、短い期間であれば計画を立てやすいですが、10年、20年、30年となると、途端に面倒くさくなってしまいます。
ですが、夏休みの旅行よりも【人生という旅】の方が、重要ではないでしょうか？

【人生という旅】を成功させるためには、ライフプランニングが必須なのです。

ライフプランニングが完成すると、次は予算です。

旅行でも、予算なしには考えられないのと同じです。

将来のライフイベントでかかる、予算を把握し、その予算を準備するための【マネープラン】を考えていく必要があります。

マネープランを考えるときには「いつ」「なんのために」「いくら必要か」を把握する必要があります。

ここまで明確になると、あとは、【どんな金融商品で準備するか】を選択するだけです。

マネーリテラシーとは、金融知識のことです。

日本では、昔から、お金の話はタブーだとされてきました。
時代劇を見ても、漫画やドラマでも、お金持ちはだいたい悪役です。
悪代官や金の亡者という言葉まであります。

しかし、アメリカでは、お金持ちというのはヒーローなのです。
アイアンマンやバットマンは大富豪です。

この違いはなぜ生れたのでしょうか？

日本では、昔から労働社会でした。
汗水流し、長時間、勤勉に働き、その対価として得られるものが「お金」という価値観が根強いです。
戦後の日本は、経済成長がすさまじく、労働をしているたけで、良い給料を得ることができました。
しかし、バブル崩壊以降は、日本の成長は止まり、賃金上昇もほぼ横ばいという、「労働だけの限界」が見えています。

そんな時代を生きていく私たちには、【お金に働いてもらう】という概念が必要になってきました。

2022年度より、日本でも「金融教育」が始まり、本格的に【マネーリテラシー】を向上していくことになりました。
子供たちは、金融教育を受ける機会がありますが、私たち大人は自分自身で学んでいかなければいけません、