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投資の基礎知識 ~リスクとはなにか~

こんにちは!


ここ最近、マスクの着用に関するニュースがよく流れていますが、皆さんはどう感じますか?

個人的には、「自己判断」できるようになろう!と思いますが、
世の中は、誰かのせいにしたいのか、マスクをはずしてもよいシチュエーションについて、事細かに聞きたがります。

ニュースでのやり取りでは、
担当者「屋外で十分に距離が取れている場合はマスク着用を推奨しません。」

記者「小さい子が外で鬼ごっこをする場合はどうですか?」

担当者「屋外で鬼ごっこをする場合は、必要ないという考えです。」

聞かないとわからないことでしょうか?
こんなやり取りをしていると、次は
「こおり鬼はどうですか?」
「ドロケイ(ケイドロ)はどうですか?」
と聞きかねません。
自分で考えて行動するべきだと思うのは私だけでしょうか?


そして、この論争のきっかけになったのは、【熱中症のリスク】についてですが、
皆さんは、【リスク】と聞くと、どんなイメージを持ちますか?


ほとんどん方が、
リスク = 危険
と変換すると思います。

今回は、Oxfordクラブという、海外の投資アナリストのメルマガを参考にしながら、

日常で使うリスク

投資におけるリスク
の違いについて解説していきたいと思います。



結論

「日常で使うリスク」と「投資におけるリスク」は意味合いが違います。

投資におけるリスクは【不確実性】を意味します。

不確実だからこそ、大きくプラスになることもあれば、マイナスになることもあるので、ご自身のリスク許容度にあった投資をすることが重要です。

投資先の選択や、投資金額を決めるときには、必ず【リスク許容度】をご理解した上で進めましょう。


リスクが高いのはどれでしょう?

次の企業のうち、一番リスクが高い企業はどれでしょう?

①主力事業が差し押さえられ、今にも倒産しそうな企業

②倒産しかけていたが、カリスマ経営者が就任した企業

③80年以上堅実な経営を続けるお堅い企業


ほとんどの方が
「一番リスクが高いのは①主力事業が差し押さえられ、今にも倒産しそうな企業」
と答えたかもしれません。

しかし、答えは「②倒産しかけていたが、カリスマ経営者が就任した企業」です。

一般的なリスクであれば、
①の企業が一番リスク(危険)が高く
③の企業が一番リスク(危険)が低い
ということになりますが、
投資にけるリスクとは【不確実性】を意味します。


つまり、
成功するのか
失敗するのか
分からない
ことを、リスクと呼びます。

①は近い将来どうなるかわかりますよね?
③は今後も堅実な経営を続けてくれそうですよね?

②は、うまく経営を立て直し、大きくV字回復するかもしれませんし、
そのまま、倒産してしまうかもしれません。

これが、投資にけるリスクというわけです。


例えば、仮想通貨(暗号資産)などの「リスク(不確実性)」の高い投資ばかりをしていると、
大きく値上がりした場合は良いですが、大きく値下がりする可能性も高くなります。

逆に、銀行預金のように「リスク(不確実性)」の低いものばかりに投資をしていると、
資産が増えないという可能性があります。


このように、リスク(不確実性)が高すぎても、低すぎても、資産形成は上手にできないということです。

ただ、リスクの取り方は、人によりそれぞれです。
ご自身の【リスク許容度】を理解する必要があります。


リスク許容度

リスク許容度とは、「どれぐらいの金額を投資に使えるか」の判断基準となります。


「投資元本がマイナスになったとき、どれぐらいまでなら生活や精神面において耐えられるか」
を判断する度合いのことを【リスク許容度】といいます。

リスク許容度は、年齢や資産、ライフプランや性格でも判断することができます。


リスク許容度のポイント

リスク許容度を判断する際には、ポイントが7つあります。

①年齢
年齢が低ければ低いほど、リスク許容度は大きい

②家族構成
家族の人数が少ないほど、リスク許容度は大きい


③貯蓄額
貯蓄額が多いほど、リスク許容度は大きい

④収入
収入が多いほど、リスク許容度は大きい

⑤資産
資産が多いほど、リスク許容度は大きい

⑥ライフプラン
いつなんのために使うお金なのか、教育資金準備や老後計画などによってリスク許容度は変わる

⑦性格
・運用している商品が元本割れしても、そのまま持ち続けられるか
・わからないことは、自分で調べるタイプか など、性格によって判断できる


投資は継続してこそ効果があります。
お金(資産)がなくなってしまっては継続することができないばかりか、生活に影響が出てしまいます。
どの程度まで資産が目減りしても生活に影響がなく、また、投資を継続することができるか、自分の家計や預貯金、ライフステージ、性格と照らし合わせて考えることが大切です。

生活防衛資金

リスク許容度を考える上で、これだけは下回りたくないのが、【生活防衛資金】です。

生活防衛資金とは、月々の支出(生活費や家賃、保険料等)の3~6か月分をいつても使えるお金として用意しておくお金のことです。

人それぞれで条件は変わりますが、3~6か月分の生活費があれば、仕事を辞めた場合でもある程度の生活ができますし、急な出費(冠婚葬祭や病気療養)にも備えられます。
これよりも長期になる場合は、失業保険や傷病手当等の社会保険制度を利用できるので、1つの目安にしてみてください。

リスク許容度診断の注意点

インターネットでリスク許容度と調べると、「リスク許容度診断」というサイトがいくつかあります。

簡単な質問に答えるだけで、ご自身のリスク許容度がわかります。
おすすめのポートフォリオとや個別の商品を教えてくれるものもあります。

ここで気を付けていただきたいのが、出てきたリスク許容度というのは、「現時点」でのリスク許容度です。

リスク許容度は、ライフステージに合わせて変化していくものなので、現時点だけでなく、将来も予測する必要があります。

教育資金や老後資金のように、15年以上先のお金であれば、積極的にリスクを取ったとしても、【時間】がリスクを軽減してくれます。

是非、専門家に、ご自身の状況を伝え、目的に合ったポートフォリオを組むようにしてください。


まとめ

投資におけるリスクは、【不確実性】を意味します。

不確実性が高ければ高いほど、大きなリターンが得られたり、大きな損失になってしまう可能性があります。

しかし、【長期・分散・積立投資】の3つのルールを守ることで、リスクの大きさはむしろ、メリットになる場合があります。
長期分散積立投資を実行しても、問題のないようにライフプランに合った【リスク許容度】を理解し、投資に真正面から向かいましょう!


リスク許容度がわからない方や、一括投資を検討している方は、是非個別のご相談をいただければと思います。

自信を持って資産運用していきましょう!!

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