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失敗しない住宅購入5つのステップ

人生で最も高額な買い物である「マイホーム」
多くの方が、一生に一度しかない買い物を失敗しない方法について解説していきます。

2020年代に入り、
首都圏マンション価格高騰
建築資材の高騰
住宅ローンの金利競争
と、住宅業界は大きく動いています。

「今は買い時ではない」
「予定は何年か先かな」

という方を見かけますが、
住宅購入のタイミングに関わらず、失敗しない住宅購入方法を解説していきます。




結論

失敗しない住宅購入の方法は、進める順番次第で決まります。

第1のステップは、「住宅購入予算の把握」
第2のステップは、「立地・面積・間取りの希望」
第3のステップは、「現場見学」
第4のステップは、「物件選定・建築業者選定」
第5のステップは、「住宅ローンの選定」

この5つのステップをしっかりと踏んでいただくと、失敗しない住宅購入に近づくことができます。
ステップが多いですが、一生に一度の高価な買い物ですので、是非、これからする解説をご覧いただければと思います。


住宅購入予算の把握

第5のステップは、「住宅購入予算の把握」です。

これが一番重要なステップになります。
住宅購入予算があいまいだと、後々大きな問題へとつながってしまいます。

ローン返済で生活が苦しくなってしまったり、ローンの返済ができなくなってしまったり、最悪住む場所を失うかもしれません。

また、住宅購入予算が決まっていないと、物件選定や建築業者選定に無駄な時間を使ってしまいます。
物件や業者の金額が適正な予算の範囲でなければ、住宅購入計画は振り出しに戻ってしまいます。

効率的かつ、大失敗にならないようにするには、「住宅購入予算の把握」が一番重要です。

そして、適正な予算を把握するためには、【ライフプランニング】を活用しましょう!

ライフプランニング

ライフプランニングは、日本語に直すと「人生設計」ですが、住宅購入や結婚、出産等の大きなライフイベントを計画することがおすすめです。

住宅購入予算は、家族により異なります。
年収や家族構成だけでなく、生活費・趣味・教育方針・退職金・親の介護等、様々な要因によって変わります。

それらを、ご家族と話し合った上で、今後の「お金の流れを見える化」しておくことで、適正な住宅購入予算を把握することができます。

住宅購入は、人生で一番大きな買い物ですが、人生はそれ以外にも大事なことがあります。
ご家族ごとに異なる人生をまずは、「見える化」していきましょう。



「立地・面積・間取りの希望」

第2のステップは、「立地・面積・間取りの希望」です。
もちろんすべてが希望通りに行くかはわかりませんが、
「どのあたりに住みたいなー」とか
「広さはこれがぐらいほしいよねー」とか
「3LDKは必要だよね」とか
家族によって、希望はそれぞれです。

第1のステップで立てた予算の中に収めるには、「立地・面積・間取り」が大きく関わってきます。

特に立地(マンションや土地を購入する場合)については、予算にも大きく影響しますが、
日常生活の利便性や、災害の可能性、子供の教育環境にも大きな影響がありますので、様々な面から、検討する必要があります。

安易に今住んでいる場所の近くと絞るのは、危険ですのでお気をつけください。



現場見学

第3のステップは、現場見学です。

現場見学は、住宅購入をする前になくてはならないものです。
自動車や洋服を買うときに、試乗や試着をして、乗り心地や着心地を体験すると思います。

住宅も同じように、「住まい心地」を感じるのが重要です。

購入を検討していない物件や注文住宅の場合でも、「現場見学」はおすすめです。

20帖のLDKと言われて、それが広いか狭いかの感覚は人それぞれです。
30坪の面積と言われて十分だと感じるのか、手狭だと感じるのかも人それぞれです。

多くの人は、面積を言われるだけでは、具体的に空間をイメージすることはできないはずです。
また、面積はわかっていても、天井の高さや窓の大きさによって、空間のイメージは変わります。

より多くの現場を見学することで、その感覚を養っていただければと思います。

人気の物件は、すぐに売れてしまいますので、これまでの「現場見学の経験」から早期に決断することができるかもしれませんし、注文住宅の場合でも、出来上がる建物を具体的にイメージできるだけでも、満足度は大きく変わります。

条件に合わない物件でも、お時間の許す限り、現場を見に行ってみてください。



物件選定・建築業者選定

第4のステップは、「物件選定・建築業者選定」です。

このステップが住宅購入を左右する大きな選択となります。
ここでは、マンションや分譲住宅と注文住宅に分けて解説していきます。

マンション・分譲住宅

マンションや分譲住宅の場合は、実際に物件を確認して決めることができます。

前述したように、優良物件はすぐに売れてしまいますので、早期の決断が必要です。

早期の決断をするためには、これまでの三つのステップをしっかり踏んでいく必要がありますが、その上で「これだ!」という物件を見つけたときに気をつけておきたいことを解説します。

①コミュニティ
お隣さんや上下階、班、学区等は住み始めると簡単には、変えられません。
地域にお住まいの方はどんな方が多いのか、ゴミ出しのルールや登校のルール等、地域独自の状況はご確認することをおすすめします。

②災害
第一条件ではないかもしれませんが、ハザードマップや避難場所等の確認しておいてください。
ハザードマップは「ここは危険なので住まないでください」という意味ではなく、「災害が起きたら避難してください」という意味なので、あまり過敏になりすぎなくて良いかと思います。

③管理費修繕積立金(マンションの場合)
管理費修繕積立金は、住み続ける限り、支払う必要があります。
その額が適切か、修繕計画がしっかりとされているかをご確認ください。
国土交通省が発表している「マンション総合調査」を見ると、修繕積立金の相場がわかります。
2018度版の完成年次による修繕積立金の相場は上の通りとなっています。
この相場からもわかるように、築年数が古いマンションほど修繕積立金は高い傾向にあるようです。
これは多くのマンションで、年数とともに値上げを行う「段階増額積立方式」という積立方法を採用しているためだと言われています。


注文住宅

注文住宅に関しては、目に見えない商品を買うことと同じです。

間取りやインテリア、コンセントの位置まで、ゼロから作り上げていくので、完成するまでその選択が後悔しないものかはわかりません。

前述した、「現場見学」をすればするほど、完成のイメージは高まります。

併せて注意したいのは、
①保証
②性能
③メンテナンス費用
です。

①保証
会社により、保証期間はまちまちです。
保証の長さは、建築業者の自信の現れです。
長く保証を持てるということは、良い材料を使い、高い施工能力を持っているということですので、建築業者選びの基準にしてみてください。

②性能
注文住宅の品質は、ピンからキリまであります。
コストをかければ、性能が高く、コストを抑えれば性能は低くなります。
建築業者側は、自慢話しかしませんので、第三者機関の評価である
「住宅性能表示制度」や「長期優良住宅認定制度」をご利用ください。
これがない住宅は、性能の低い家だと言っても過言ではありません。
これらを利用すると、住宅ローン控除や固定資産税等の税金の優遇や、売却時の評価額にもプラスになることがありますので、必ずご確認ください。

③メンテナンス費用
注文住宅の品質は、ピンからキリまであるとお話しましたが、それはメンテナンス費用にも直結します。
マンションと違い、強制的にメンテナンス費用を徴収されることがありません。
ご自身で、長期のメンテナンスを見越して積立をする必要があります。
日経新聞によると、一般的な木造住宅の30年間のメンテナンス費用は930万円かかると掲載されていました。
単純に月割りにすると月々約2万6000円の積立金が必要になります。
大手ハウスメーカーだと、初期費用はかかりますが、メンテナンス費用が5分の1程度で済むこともありますので、メンテナンス費用も含めて予算取りをしていきましょう。


住宅ローンの選定

最後のステップは、住宅ローンの選定です。

住宅購入が具体的に進んできたら、住宅ローンの選定をしていく必要があります。

固定か変動かは、別の記事にて解説していますので、ここでは、住宅ローン選定の方法について解説していきます。


【住宅ローンを組むならどっち!? ~変動金利と固定金利~】

銀行の選定

一昔前までは、都市部の方はメガバンク、地方の方は地方銀行で借りることが多かったようですが、最近だと、その垣根は低くなってきて、選択肢の幅が増えています。

2010年代は、変動金利で0.6%~0.8%台の金利が多かったですが、2020年代にはネット銀行が0.3%台の金利も出してきました。
それに併せて、力のあるメガバンクもネット申込みで0.3%近くまで金利を下げる「金利競争」が始まっています。

ただし、ネット銀行は、優良顧客に好条件で貸し出すというスタンスですので、誰でも借りれるわけではありませんが、事前審査等で早めに確認していただくことをおすすめします。


保険の選定

住宅ローンには、団体信用生命保険と言って、保険がついています。

債務者(借りている人)が亡くなってしまうと、住宅ローンの返済を不要とする保険ですが、近年は、死亡以外にも、「がん等の三大疾病」や「働けなくなった場合」等の保険を追加する銀行も増えています。

単純に金利だけの比較ではなく、【保険】も含めて比較してみてください。

住宅ローンの保険を検討する際には、民間の保険も同時に検討し、「住宅ローンが得な保険」なのか「民間が得な保険」なのか見極めていきましょう。


保証料と事務手数料

ローンを借りる際に、昔は、保証人が必要でした。
債務者が返済できなくなると、保証人が代わりに返済をしなければいけないという、ドラマでよく見たシチュエーションです。

現在は、保証人ではなく、保証会社を立てることが一般的となりました。
保証会社を立てるコストが、「保証料」です。
銀行ごと、債務者ごとに保証料は変わりますが、借入時に一括で支払うか、金利に上乗せにするかを選ぶことができます。
目安としては、5000万円借り入れると、100万円前後の保証料がかかるというイメージです。

そして、ネット銀行等で最近見られるのは、保証料ではなく【事務手数料】です。
事務手数料は、借入額の2.2%という金融機関が多いですが、5000万円の借り入れで110万円となります。
保証料とほぼ同じだと考えていただいてもよいかと思います。

保証料と事務手数料の違いは、繰り上げ返済や借り換えをしたときの扱いが異なります。
保証料は、借りている間の保証をするものなので、繰り上げ返済や借り換えをすると、一括で払った保証料は未経過分が返還されたり、金利上乗せの場合は、今後の支払いが不要となります。
事務手数料はあくまで手数料ですので、繰り上げ返済や借り換えをしても、手数料は戻ってきません。

将来、大きな繰り上げ返済や借り換えをご検討されている方は、事務手数料の場合は気をつけてください。


まとめ

第1のステップは、「住宅購入予算の把握」
第2のステップは、「立地・面積・間取りの希望」
第3のステップは、「現場見学」
第4のステップは、「物件選定・建築業者選定」
第5のステップは、「住宅ローンの選定」

上記のステップを確実に踏んでいただき、一生に一回の住宅購入を失敗しないように検討していきましょう。

これらのステップを進める中で、信頼できるアドバイザーとして、LIFE STRATEGYをご利用いただければと思います。
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