3月28日、またもや円安が加速しました!
今現在、1ドル123円を超えています。
加速した理由は、【日銀の指値オペ】です。
指値オペという言葉を聞いたことがある方は少ないでしょう。
私自身も、今年に入って知った言葉です。
指値オペとは
指値オペとは、長期金利の上昇を抑えるため、日銀が指定した利回りで国債を無制限に買い入れる
という強力な措置のことです。
世界各国が、政策金利を上げる中、日本では、金利を上げない金融緩和の姿勢を取り続けています。
具体的には、新発10年物国債を対象に0.25%の利回りで原則として応札分をすべて買い取り、
金利の上昇(債券価格の下落)を抑制するということです。
2022年2月14日に「指値オペ」が告知され、本日3月28日が2回目です。
国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは28日に、
一時0.245%と2016年1月以来の高水準をつけました。日銀が長期金利変動の上限とする「0.25%程度」に迫っていました。
アメリカで長期金利が上昇し、日本国債にも売りが出て、
20年物国債利回りが一時0.760%、30年物国債利回りが0.995%とそれぞれ上昇し、
長期債の売り圧力も強まりました。
指し値オペの発表後に長期金利は一時0.240%に低下したので、2月14日の1回目と同様、
指し値オペでの日銀の買い入れ額はゼロでした。
これを受け、日本の金利は当分0.25%を超えないという予測から、さらに円安を推し進めました。
追加
今回は、指値オペ合札があり、実際に日銀が国債を予定の2.5倍に当たる「2兆2250億円」を買い入れ、
一時、10年国債の利回りが0.21%に低下しました。
という強力な措置のことです。
世界各国が、政策金利を上げる中、日本では、金利を上げない金融緩和の姿勢を取り続けています。
具体的には、新発10年物国債を対象に0.25%の利回りで原則として応札分をすべて買い取り、
金利の上昇(債券価格の下落)を抑制するということです。
2022年2月14日に「指値オペ」が告知され、本日3月28日が2回目です。
国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは28日に、
一時0.245%と2016年1月以来の高水準をつけました。日銀が長期金利変動の上限とする「0.25%程度」に迫っていました。
アメリカで長期金利が上昇し、日本国債にも売りが出て、
20年物国債利回りが一時0.760%、30年物国債利回りが0.995%とそれぞれ上昇し、
長期債の売り圧力も強まりました。
指し値オペの発表後に長期金利は一時0.240%に低下したので、2月14日の1回目と同様、
指し値オペでの日銀の買い入れ額はゼロでした。
これを受け、日本の金利は当分0.25%を超えないという予測から、さらに円安を推し進めました。
追加
今回は、指値オペ合札があり、実際に日銀が国債を予定の2.5倍に当たる「2兆2250億円」を買い入れ、
一時、10年国債の利回りが0.21%に低下しました。
金利と国債価格の関係
国債は聞いたことがあるけど、よくわからないよと言う方も多いのではないでしょうか?
国債とは、国の債券、借金の手形のようなものです。
借金をすると、利息と元本を返す必要があります。
住宅ローン等の借金と似ています。
そもそも、日銀が国債を買うことと、金利はどのような関係性があるのでしょうか?
金利と国債の価格は互いに連動しています。
金利が上がれば、国債価格は下がる
金利が下がれば、国債価格は上がる
という関係性があります。
具体例を見ていきましょう。
1口100円の価格がついた債券は毎年2%の利払いがあるとします。(毎年2円の利払いがある)
ここで、市場における金利が上昇して、3円の利払いが行われる状況(3%の金利水準)になったら、
2円の利回りが約束された債券の価値は下がります。
価値が低いものは価格に反映され、100円を下回ってしまいます。
逆に、市場において金利が下がり、1円しか利払いが行われない環境(1%の金利水準)になれば、
2円の利払いを約束された債券に対して人気が殺到し、価格が100円を上回ることになります。
その理論を逆側から見ると
債券の価格が上がると(人気になると)、金利が下がる
債券の価格が下がると(人気がなくなる)、金利が上がる
ということが成り立ちます。
日銀がやりたかったのは、
債券を高く買う = 価格が上がる = 金利が下がる
ということです。
これを一つの手段として、日銀は日本の金利をコントロールしています。
国債とは、国の債券、借金の手形のようなものです。
借金をすると、利息と元本を返す必要があります。
住宅ローン等の借金と似ています。
そもそも、日銀が国債を買うことと、金利はどのような関係性があるのでしょうか?
金利と国債の価格は互いに連動しています。
金利が上がれば、国債価格は下がる
金利が下がれば、国債価格は上がる
という関係性があります。
具体例を見ていきましょう。
1口100円の価格がついた債券は毎年2%の利払いがあるとします。(毎年2円の利払いがある)
ここで、市場における金利が上昇して、3円の利払いが行われる状況(3%の金利水準)になったら、
2円の利回りが約束された債券の価値は下がります。
価値が低いものは価格に反映され、100円を下回ってしまいます。
逆に、市場において金利が下がり、1円しか利払いが行われない環境(1%の金利水準)になれば、
2円の利払いを約束された債券に対して人気が殺到し、価格が100円を上回ることになります。
その理論を逆側から見ると
債券の価格が上がると(人気になると)、金利が下がる
債券の価格が下がると(人気がなくなる)、金利が上がる
ということが成り立ちます。
日銀がやりたかったのは、
債券を高く買う = 価格が上がる = 金利が下がる
ということです。
これを一つの手段として、日銀は日本の金利をコントロールしています。
まとめ
【指値オペ】というのは、日銀が「金利を上げるつもりはなく、当分は金融緩和を続けるよ」
というメッセージなのです。
金利が低い銀行に預けるよりも、金利が高い銀行に預けるのが人の心理なので、
日本からお金が流出し、ドルやユーロ等の外貨にお金が投げれ、円安を引き起こしていくのです。
現在の、日銀の黒田総裁が在任期間中はこのスタンスは変わらなさそうなので、
当分の間、円安と低金利は続きそうです。
というメッセージなのです。
金利が低い銀行に預けるよりも、金利が高い銀行に預けるのが人の心理なので、
日本からお金が流出し、ドルやユーロ等の外貨にお金が投げれ、円安を引き起こしていくのです。
現在の、日銀の黒田総裁が在任期間中はこのスタンスは変わらなさそうなので、
当分の間、円安と低金利は続きそうです。