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円安サバイバル

こんにちは!

関東も来週には梅雨入りしそうですね。
じめじめして、洗濯物が乾きにくい季節になりますが、ドラム型洗濯機の方は、是非、乾燥機能を使ってみてください!!

そんな梅雨の前に、値上げする商品も続々発表され、日本における【物価上昇】が続いています。
6月1日現在、ドル円がまた、円安方向に動き始めました。
1ドル129円まで上昇中です。


この円安はいつまで続くのでしょうか?

日本は、多民族国家でも多文化でもないため、「円」以外の通貨を使うことが少ないのが現状です。
私自身も、日本で円以外を使うことはありません。

円以外を知らない日本人の多くは、国際的な円の価値を知らずに生きています。

今回、国際的な円の価値を確認するために、【ビックマック指数】をご紹介したいと思います。



結論

ビックマック指数を参考にすると、円の価値は先進国通貨の中で最も安いと判断することができます。

先進国どころか、タイや中国、ブラジルよりも通貨が安いとさえ言えます。

以前は、物価も賃金も高い日本へ出稼ぎにくる外国人労働者がたくさんいましたが、既に日本は、物価も賃金も安い国という位置づけになってしまっています。

国が目指す、物価と賃金の上昇も、少子高齢化対策、社会保障制度の改善も難しい状況になっています。

私たちに、国の未来を変えることは難しいですが、
「自分自身の未来」を変えるための行動をしていかなければならないでしょう。


ビックマック指数とは

ビックマック指数とは、イギリスの「エコノミスト」が1986年に考案し、毎年2回公表している指数です。

ビックマックはご存じの通り、マクドナルドの人気バーガーです。
マクドナルドは、世界100か国以上に展開する店舗があり、原則「同サイズ・同品質」で販売されており、肉や野菜といった原材料費もほぼ統一されています。
そのため、自由な市場経済では、国が異なったとしても、同じモノは同じ値段で買えるとする「一物一価の法則」を前提に、アメリカのビックマック価格とその他の国のビックマック価格を比較することで、その国の「通貨の購買力格差」を把握することができると言われています。

算出方法は
ビックマック指数
=(各国通貨建てのビックマック価格 ÷ 米ドル建てのビックマック価格 ÷ 対ドルレート - 1)×100

で計算されます。
この指数が、基準となるアメリカのビックマック指数に比べて大きければ、その通貨は、ドルに対して「過大評価」されており、逆に、アメリカのビックマック指数に比べて小さければ「過小評価」されているということになります。


各国のビックマック指数

参照:週刊エコノミスト


2022年1月版を見ると、  (※2022年1月時点の円換算)
基準となるアメリカのビックマック価格は、5.81ドル(669円)となっています。

スイスのビックマック指数は、20.2%で、基準のアメリカを大幅に上回っています。
スイスの通貨は、スイスフランで、ドルよりも過大評価されています。
スイスでのビックマック価格は、1月版時点で、6.98ドル(804円)となり、高額です。

日本はというと、ビックマック指数は-41.7%と大きくマイナスにっています。
日本の円は、ドルよりも4割も過小評価されているということです。
日本のビックマック価格は、3.39ドル(390円)となっており、スイスの半額でビックマックを食べることができます。

この水準は、EU、イギリス、カナダ、オーストラリアのような先進国に後れを取っているどころか、
ブラジル、タイ、中国といった、新興国よりも低い水準です。
ちなみに、韓国よりも下です。。。

そして、先進国の中では、最下位クラスということがわかります。


日本のビックマック価格推移

参照:週刊エコノミスト


上記のデータは、1月版なので、今のような円安になる前のデータでした。
5月時点では、為替レートも変わり、ビックマック価格も変動しているはずです。

アメリカのビックマック価格は5.34ドルですが、1ドル129円換算すると689円でしたが、
日本は、3.02ドルまで低下(円での価格は下がっていないため)しています。

この差が開いたのは、今に始まったわけではなく、20年前から始まっていました。
2000年からのデータを見ると、ドル換算で2011年時点でアメリカのビックマック価格が4.07ドルに対して、日本は4.08ドルでした。
ちなみに2009年から2011年は、1ドル80円近辺で推移しており、歴史的な円高水準だったことも影響しています。

そして、2012年以降は、アメリカのビックマック価格は上昇し続けているのにたいし、日本のビックマック価格は横ばいで推移しています。

ビックマック指数を参考にしても、日本は国際的に成長していない国とみることができます。


悪い円安

国際的にも低成長な日本は、景気の後押しがないので、国の政策金利を上げられず、適切な金融政策を取れないまま、円安を甘んじて受け入れることしかできません。

そんな中、日銀は、「円安は日本経済にとって、全体で見ればプラスだ」と発言していますが、
私個人はそうは思いませんし、経済界も消費者もマイナスだと考えていると思います。

その理由は、今までの円安の状況とは、日本の産業が変わってきているということが挙げられます。

円安は、輸出企業にとっては、追い風です。
日本で作ったものを海外で売れば、海外製品と比べて、安く見られ競争力が増し、利益が上がります。

このことから、以前は、円安になれば、日本製品が海外で売れ、日本経済を潤してくれました。

しかし、2000年代から、企業の海外移転が進み、「現地生産現地販売」が増えてきました。
現地生産現地販売をすると、日本の円は関与しなくなり、円安の恩恵を受けることができなくなります。

そして、私たちの身の回りの製造元を確認してみてください。
日本のブランドだっとしても、「MADE IN JAPAN」はほとんどありません。
それほど、私たちは輸入に頼って生きているのです。

それを踏まえると、円安自体が、これからの日本にとっては厳しい環境だと言えるのではないでしょうか?


円安に対応するためには(まとめ)

円安に対応するためには、自給自足です!
とはいきませんよね。。

外貨を資産として持つことで対応することができます。

外貨を資産として持つのは、単に外貨預金だけでなく、外国の投資商品を買うのも選択肢となります。

ただ、勘違いしてはいけないのは、現状は変わらないということです。
私たちは、今まで為替と生活が直結しているということを考えずに生活していました。

しかし、コロナや戦争と言った異常事態が引き起こした、物価高や円安によって、世界経済が私たちの生活に直結しているということを実感したと思います。
現状を変えようとしても、現実問題手遅れです。
円安や物価高を受け入れて生活するしかありません。

だからと言って、なにもせずじっと耐えるのではなく、「進行し続ける円安」や「将来循環的にやってくる円安」に備えて、行動しましょう!
外貨預金や外国の金融商品、外国の不動産等の【外国資産】を持つことで、「未来の円安」に備えることができます。


明るい未来に向かって、今できることをしましょう!

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