今週からスギ花粉でしょうか!?
違うタイプの花粉に家族全員苦しんでいます。。
同じように頭を悩ますのが、住宅ローンの【変動金利・固定金利】問題です。
2021年10から11月の住宅ローン利用者を対象にした調査で、「変動型」を選択している方は、全体の67%と最多でした。
肌感覚としては、90%近い方が変動を選択している気もしますが。。。
しかし、2022年に入り、アメリカを筆頭に主要国の「利上げ」観測に伴い、
日本の10年国債の金利がじわじわと上がってきました。
その影響を受けて、メガバンク等は、10年固定の金利を引き上げました。
これがニュースになり、
「金利が上がりそうだ!変動金利もよりも今のうちに固定金利で組んだ方が安心だ!」
という意見が出てきました。
今年に入り、住宅ローンの相談で「変動と固定」どちらが良いの!?という質問が多いので、
今回、解説していきたいと思います。
結論
今回から、結論を先に出すスタイルで行きたいと思います!
住宅ローン、変動金利か固定金利どちらが良いかですが、
【まだ、変動金利がおすすめ】です。
もちろん、金利の選択は自己責任にてご判断いただければと思いますが、現在の景気状況であれば、
まだ変動金利の方が優勢かと思います。
この結論に至ったポイントを解説していきます。
住宅ローン、変動金利か固定金利どちらが良いかですが、
【まだ、変動金利がおすすめ】です。
もちろん、金利の選択は自己責任にてご判断いただければと思いますが、現在の景気状況であれば、
まだ変動金利の方が優勢かと思います。
この結論に至ったポイントを解説していきます。
住宅ローン金利の決まり方
まずは、前提条件となる金利の決まり方について確認していきましょう。
そもそも金利には「3つの種類」があります。
①変動金利
半年に1回金利の見直しを行いますが、返済額は5年に1度の見直しです。
返済額の見直しのときに返済額が増えていても、これまでの返済額の1.25倍が上限となります。
②一定期間固定金利
借入当初の金利が一定期間一定となりますが、その期間が終わると再度金利を選択する必要があります。
③全期間固定金利
返済当初から完済まで金利が変わらないタイプです。
代表格はフラット35、一部の金融機関で15~35年の金利を選択可能です。
この3つの種類があります。
金融機関は、「市場金利」に合わせて、住宅ローン金利を決定しますが、それぞれ、連動する指標が違います。
そもそも金利には「3つの種類」があります。
①変動金利
半年に1回金利の見直しを行いますが、返済額は5年に1度の見直しです。
返済額の見直しのときに返済額が増えていても、これまでの返済額の1.25倍が上限となります。
②一定期間固定金利
借入当初の金利が一定期間一定となりますが、その期間が終わると再度金利を選択する必要があります。
③全期間固定金利
返済当初から完済まで金利が変わらないタイプです。
代表格はフラット35、一部の金融機関で15~35年の金利を選択可能です。
この3つの種類があります。
金融機関は、「市場金利」に合わせて、住宅ローン金利を決定しますが、それぞれ、連動する指標が違います。
変動金利の場合
変動金利は「短期プライムレート」という金利がベースになります。
この金利は金融機関が企業に融資をするときにベースとなる金利です。
現在は通常1.475%です。
現在の変動金利は「短期プライムレート」+1%が=2.475%が基準金利(店頭金利)となっています。
金融機関は日本銀行の政策金利の変更が行われると「短期プライムレート」を見直すので変動金利も変更されます。
この金利は金融機関が企業に融資をするときにベースとなる金利です。
現在は通常1.475%です。
現在の変動金利は「短期プライムレート」+1%が=2.475%が基準金利(店頭金利)となっています。
金融機関は日本銀行の政策金利の変更が行われると「短期プライムレート」を見直すので変動金利も変更されます。
一定期間固定金利の場合
一定期間固定金利は「円金利スワップレート」という市場金利がひとつの基準になります。
この金利は金融機関が企業に貸し出す特別な金利(デリバティブ金利)の一種です。
外国為替のドル円レートや株価と同様に毎日変化しています。
かなり予想がしづらく、繰り上げ返済を前提に考えている方以外は、選択が難しいものだと思います。
この金利は金融機関が企業に貸し出す特別な金利(デリバティブ金利)の一種です。
外国為替のドル円レートや株価と同様に毎日変化しています。
かなり予想がしづらく、繰り上げ返済を前提に考えている方以外は、選択が難しいものだと思います。
固定金利の場合
この金利は新発10年物国債の金利がベースになっています。
これが、2022年に入って、2015年12月以来7年ぶりの水準になってきたので、このような話題が出てきました。
これらの金利を決める要素があり、それを踏まえて出した結論について解説していきます。
これが、2022年に入って、2015年12月以来7年ぶりの水準になってきたので、このような話題が出てきました。
これらの金利を決める要素があり、それを踏まえて出した結論について解説していきます。
まだまだ変動金利の理由とは!?
ポイント① ~短期プライムレートの動き~
ポイント①は、前述した、短期プライムレートの動きです。
変動金利の指標となる、短期プライムレートは、現状1.475%となっておりますが、
この1.475%になったのは、2009年1月です。
既に、13年もの間、短期プライムレートは変化しておりません。
この13年の間に、世界経済は、好景気の時もあれば、不景気の時もありました。
それにもかかわらず、短期プライムレートは変化しませんでした。
参考までに、短期プライムレートの推移は
2001年2月1.5%
2001年3月1.375%
2006年8月1.625%
2007年3月1.875%
2008年11月1.675%
と推移しており、最高で今よりも0.4%の金利高でした。
また、騒がれている10年国債の利回りは2009年1月には、現在の5倍の1.25%で推移していました。
ここから、見えることは、日本の場合は、固定金利と変動金利を決める要因となる
10年国債利回りと短期プライムレートはあまり、関係がないことがわかります。
(これはこれで、日本経済が健全ではないのですが。。)
なので、10年国債の利回りが上がり、固定金利がそれに反応したからと言って、すぐに焦る必要はありません。
変動金利の指標となる、短期プライムレートは、現状1.475%となっておりますが、
この1.475%になったのは、2009年1月です。
既に、13年もの間、短期プライムレートは変化しておりません。
この13年の間に、世界経済は、好景気の時もあれば、不景気の時もありました。
それにもかかわらず、短期プライムレートは変化しませんでした。
参考までに、短期プライムレートの推移は
2001年2月1.5%
2001年3月1.375%
2006年8月1.625%
2007年3月1.875%
2008年11月1.675%
と推移しており、最高で今よりも0.4%の金利高でした。
また、騒がれている10年国債の利回りは2009年1月には、現在の5倍の1.25%で推移していました。
ここから、見えることは、日本の場合は、固定金利と変動金利を決める要因となる
10年国債利回りと短期プライムレートはあまり、関係がないことがわかります。
(これはこれで、日本経済が健全ではないのですが。。)
なので、10年国債の利回りが上がり、固定金利がそれに反応したからと言って、すぐに焦る必要はありません。
ポイント② ~金利差~
ポイント②は、変動金利と固定金利の金利差です。
現在フラット35の金利推移は
フラット35取り扱い件数日本一のARUHIで1.180%
最安で住信SBIネット銀行で1.01%となっております。
変動金利は、
住信SBIネット銀行だと、0.41%
最安でauじぶん銀行で0.31%となっております。
住信SBIネット銀行で比べると、同じ銀行内で、固定金利と変動金利には0.6%の金利差があります。
仮に、5000万円をSBIネット銀行で固定と変動で借りた場合
固定金利の場合:月々141,375円、総利息9,377,915円
変動金利の場合:月々127,813円、総利息3,681,798円
このようになります。
月々13,000円の差があり、35年変わらないとすると570万円もの利息差になります。
もちろん、変動金利が変わらない保証はありませんが、この差はかなり大きく、
無視すべきものではないと思います。
現在フラット35の金利推移は
フラット35取り扱い件数日本一のARUHIで1.180%
最安で住信SBIネット銀行で1.01%となっております。
変動金利は、
住信SBIネット銀行だと、0.41%
最安でauじぶん銀行で0.31%となっております。
住信SBIネット銀行で比べると、同じ銀行内で、固定金利と変動金利には0.6%の金利差があります。
仮に、5000万円をSBIネット銀行で固定と変動で借りた場合
固定金利の場合:月々141,375円、総利息9,377,915円
変動金利の場合:月々127,813円、総利息3,681,798円
このようになります。
月々13,000円の差があり、35年変わらないとすると570万円もの利息差になります。
もちろん、変動金利が変わらない保証はありませんが、この差はかなり大きく、
無視すべきものではないと思います。
ポイント③ ~金利上昇に備える~
ポイント③は、金利が上昇したときに備えることです。
ここまでのポイントで、
「変動金利上がらなさそうだ!」
「毎月の返済額が抑えられてラッキー!」
と思っていると、いざ、金利が上がってしまったときに、大変なことになります。
なので、金利上昇にもしっかりと備えておく必要があります。
まず、金利が上昇する局面はどんなときでしょうか?
それは、短期プライムレートが上がったときです。
その前提は、日本経済が良くなることです。
短期プライムレートとは、
銀行が業績の良い最優良企業に対して資金を貸し出す際の最優遇金利のうち、1年未満の短期貸出金利のことを指します。
経済が良くないときに短期プライムレートを上げると、日本経済を引っ張ている優良企業の融資金利が上がり、
業績が下がり、社員の給料が下がり、消費が停滞し、景気がさらに悪くなります。
今、日本の景気が良いと感じている人はどれほどいるでしょうか?
あまりいませんよね?
なので、低金利なのです。
しかし、いずれは、日本の景気が良くなることを期待しています。
もし、景気が良くなっていくと、「変動金利が上昇する可能性が高くなります。」
その時に、【繰り上げ返済をする準備】をしておく必要があります。
それも、【投資】で準備するのが最適だと思います。
景気が良くなるということは、株高である可能性が高いので、
変動金利が上昇 = 景気が良い = 資産運用が好調
となることが予想されます。
(確実ではありません)
そこで、先ほどの金利差で浮いたお金を投資に回したシミュレーションをしてみました。
5000万円を変動金利0.41%で借りて、差額の13,000円を運用に回した場合
15年後にどこまでの金利上昇に耐えられるかをシミュレーションしてみます。
13,000円を15年間世界経済で運用(6%で運用できると仮定)
元本234万円が374万円に増える
15年後に一部繰り上げ返済して、元本を減らすと
変動金利が2%に上がっても、月々返済額は同程度
となることがわかりました。
つまり、変動金利が今の5倍に増えても耐えられるというシミュレーションでした。
もちろん、シミュレーションなので、もっと早く金利が上がる場合もありますし、
資産運用が上手くいかない場合もあります。
ですが、対策を取っておくことで、金利上昇のリスクを回避できる可能性は高くなります。
上記のように、住宅ローンの金利単体だけではなく、
「世界経済の情勢」
「目先のメリット」
「その他資産」
というように複合的に考えていくと、
【まだまだ変動金利】の選択が”個人的には”おすすめです。
ここまでのポイントで、
「変動金利上がらなさそうだ!」
「毎月の返済額が抑えられてラッキー!」
と思っていると、いざ、金利が上がってしまったときに、大変なことになります。
なので、金利上昇にもしっかりと備えておく必要があります。
まず、金利が上昇する局面はどんなときでしょうか?
それは、短期プライムレートが上がったときです。
その前提は、日本経済が良くなることです。
短期プライムレートとは、
銀行が業績の良い最優良企業に対して資金を貸し出す際の最優遇金利のうち、1年未満の短期貸出金利のことを指します。
経済が良くないときに短期プライムレートを上げると、日本経済を引っ張ている優良企業の融資金利が上がり、
業績が下がり、社員の給料が下がり、消費が停滞し、景気がさらに悪くなります。
今、日本の景気が良いと感じている人はどれほどいるでしょうか?
あまりいませんよね?
なので、低金利なのです。
しかし、いずれは、日本の景気が良くなることを期待しています。
もし、景気が良くなっていくと、「変動金利が上昇する可能性が高くなります。」
その時に、【繰り上げ返済をする準備】をしておく必要があります。
それも、【投資】で準備するのが最適だと思います。
景気が良くなるということは、株高である可能性が高いので、
変動金利が上昇 = 景気が良い = 資産運用が好調
となることが予想されます。
(確実ではありません)
そこで、先ほどの金利差で浮いたお金を投資に回したシミュレーションをしてみました。
5000万円を変動金利0.41%で借りて、差額の13,000円を運用に回した場合
15年後にどこまでの金利上昇に耐えられるかをシミュレーションしてみます。
13,000円を15年間世界経済で運用(6%で運用できると仮定)
元本234万円が374万円に増える
15年後に一部繰り上げ返済して、元本を減らすと
変動金利が2%に上がっても、月々返済額は同程度
となることがわかりました。
つまり、変動金利が今の5倍に増えても耐えられるというシミュレーションでした。
もちろん、シミュレーションなので、もっと早く金利が上がる場合もありますし、
資産運用が上手くいかない場合もあります。
ですが、対策を取っておくことで、金利上昇のリスクを回避できる可能性は高くなります。
上記のように、住宅ローンの金利単体だけではなく、
「世界経済の情勢」
「目先のメリット」
「その他資産」
というように複合的に考えていくと、
【まだまだ変動金利】の選択が”個人的には”おすすめです。
固定金利が合う人もいる
ここまで、基本的には、【変動金利をおすすめ】してきましたが、
人によっては、【固定金利がおすすめ】の場合もあります。
人によっては、【固定金利がおすすめ】の場合もあります。
固定金利が合う人 ~その①~
固定金利で組んでおいた方が、安心な方その①は、
【ライフプラン上の余裕がない方】です。
ここまで、説明してきた変動金利がおすすめな理由は、あくまでも可能性が高い選択肢を取りましょうということでしたが、
もちろん、変動金利が上昇しても景気が良くならず、資産が増えないということも置きます。
その時に、耐えられる余裕のない方は、【固定金利】の方が、安心です。
月々の支出が1万円増えたら、家計が破綻したり、無理な節約を強いられる可能性がある場合は、
金利が上がらないということが、何よりの「安心」になります。
【ライフプラン上の余裕がない方】です。
ここまで、説明してきた変動金利がおすすめな理由は、あくまでも可能性が高い選択肢を取りましょうということでしたが、
もちろん、変動金利が上昇しても景気が良くならず、資産が増えないということも置きます。
その時に、耐えられる余裕のない方は、【固定金利】の方が、安心です。
月々の支出が1万円増えたら、家計が破綻したり、無理な節約を強いられる可能性がある場合は、
金利が上がらないということが、何よりの「安心」になります。
固定金利が合う人 ~その②~
固定金利が合う人その②は、【投資ができない人】です。
毎月の固定費や地震の資産額が一定でないと、安心できない方は、絶対におすすめしません。
そのような方は、
「固定金利を選択」
「銀行の定期預金や財形で貯蓄」
「保険は円建ての終身保険(ドル建てや変額保険は不可)」
選択肢が狭まり、生涯かかるお金をすべて、円の現金で用意する必要があります。
その場合、資産運用するよりも、多額のお金が必要になりますので、
将来の生活が破綻しないように綿密に計画を立てる必要があります。
せっかく、購入する夢のマイホームが、住宅ローンで生活が苦しくなってしまったり、
泣く泣く手放さざるを得ない状況になってしまっては、元も子もありません。
毎月の固定費や地震の資産額が一定でないと、安心できない方は、絶対におすすめしません。
そのような方は、
「固定金利を選択」
「銀行の定期預金や財形で貯蓄」
「保険は円建ての終身保険(ドル建てや変額保険は不可)」
選択肢が狭まり、生涯かかるお金をすべて、円の現金で用意する必要があります。
その場合、資産運用するよりも、多額のお金が必要になりますので、
将来の生活が破綻しないように綿密に計画を立てる必要があります。
せっかく、購入する夢のマイホームが、住宅ローンで生活が苦しくなってしまったり、
泣く泣く手放さざるを得ない状況になってしまっては、元も子もありません。
まとめ
多くの方が変動金利を選択する中で、金利上昇の対策をしている方は少ないように思えます。
金利上昇が起きる可能性は少ないと言えど、絶対にないわけではありません。
金利が上昇したときにも、耐えられるよう、対策をしておくことが必要です。
まずは、【ライフプラン】から、ご自身に適切な「住宅購入予算」を知り、
可能な範囲で、「資産運用」を取り入れながら、住宅ローンと付き合っていくことが賢明です。
「変動金利が上昇しなければ、ラッキー!」
「変動金利が上昇しても、対策済み!」
このような状況を一緒に作っていきましょう!
金利上昇が起きる可能性は少ないと言えど、絶対にないわけではありません。
金利が上昇したときにも、耐えられるよう、対策をしておくことが必要です。
まずは、【ライフプラン】から、ご自身に適切な「住宅購入予算」を知り、
可能な範囲で、「資産運用」を取り入れながら、住宅ローンと付き合っていくことが賢明です。
「変動金利が上昇しなければ、ラッキー!」
「変動金利が上昇しても、対策済み!」
このような状況を一緒に作っていきましょう!